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MMORPGテイルズウィーバーのルシアンとボリスを腐女子視点で萌える人のブログ。 思い出したかのように別ジャンルも出てきますがおおむねルシボリです。 同名でPCサイトもあります。…開店休業で。 今後ブログのログをサイトに保管するという形式になっていく予定です。
2024/05月

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むしろ痛い…orz
朝夕は大分涼しくなってきましたねー
それでも昼は日差しがまだ痛いくらいですが。
こう暑いとゴーヤが食べたくなってくる…w
ゴーヤチャンプル結構好きですv
9月末になったら大分秋らしくなってくるんでしょうかね。

お話は続きから

ふと気づけば、もうあたりは薄暗闇。
まだ昼は溶けてしまいそうな暑さなのに、黄昏時に吹く風は秋の気配が色濃くなってきた。
誰に聞いたかも覚えてはいなけれど、ほの暗く顔の見分けが付きにくいから誰そ彼が転じて黄昏と呼ばれるようになったのだそうだ。
そう得意げに語る親友の髪は、夕日を浴びてもうすぐ実りを迎える麦の穂のようだと、ボリスは頭の片隅で呟いた。

【かえりみち】

一日がかりの任務を終えて、宿のある街に向かって森を歩いていく。
このあたりは大人しい魔物しか生息していないから、任務後の疲れも手伝って歩くペースは散歩のように緩やかだ。
思っていたより順調に仕事を終えて上機嫌なルシアンは、半歩先を鼻歌交じりに歩いていたが、何の前触れもなくボリスの隣に並んで歩き出した。
「どうした?」
意図がつかめず隣に顔を向けたボリスに、ルシアンはただにっこりと笑いかけると、おもむろにボリスの手をきゅ、と握ってきた。
驚いた青年が反射的に振りほどこうとするが、それも予想していたのは、手を包む少年の力は存外強い。
いくら人の目のない森の中でも羞恥心を大いに刺激されて、うっすら目元を染めながらボリスはほのかに困った表情を浮かべた。
「前に言ったでしょ、今くらいの時間って人の顔の見分けがつきにくいって」
構うことなく笑顔を浮かべたルシアンの言葉に、意図が汲めないまま小さくうなづくと、だからね、と言いながらさりげなく指を絡めるつなぎ方に変える。
「もし万が一人が通っても今ならわかんないよ」
この広い森の中で、そうそう人と鉢合わせることなどかなり確立の低い話だが、いくら薄暗くなろうが人の行き交う街中ではきっとボリスは最初の時点でもっと強く振り払おうとするだろう。だからわざわざこんな森の中というルシアンなりの作戦に、そこまでして手を繋ぎたいのかとボリスはとっさに言いかけた言葉を呑み込んだ。
「…街が見えるまで、だからな」
代わりに出した条件は、普段の青年からすればかなり甘い譲歩だ。ルシアンは心底嬉しそうな笑顔でうなづくと、確かめるようにきゅ、と繋いだ手に少しだけ力を込める。
ボリスは何も言わずにまた前を向いたまま、答えるようにかすかに握り返した。
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