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今日で回復しておきたいので一日だらだらして過ごそうと思います←
今回の冷え込みはかなり急で、私の周りにも結構風邪ひいたり体調崩したりする人が多いです。
自分もこれ以上悪化させないようにあったかくして気をつけよう…
お話は短めですが、若干大人の雰囲気なので、苦手な方は回避してください。
といっても直接的な表現は何もないわけですが←
お話は続きからです。
密やかに、何の前触れもなく。
冬の湖を思わせる静かで綺麗な瞳がゆっくりと閉じられていく瞬間が好きだといった、目の前の少年が、瞳を閉じる瞬間に甘やかに瞳を細めるその表情が、たまらない。
【13:吐息】
少しずつ深さを増して行く口付けを受け止めながら、背を押し返すベッドのスプリングの感触。
いつものように夕食後ボリスの部屋を訪れたルシアンと他愛無い会話をしていた。さっきまでは。
なんとなく会話が途切れたあと、寄せられた少年の顔を押しのけることはせず、いつもの半分もろくな抵抗をせずにいたら、ようやく満足したらしいルシアンが、けれどほんの数センチだけの隙間を残して開放した唇を舌でなぞる。
軽い酸欠状態でせわしなく空気を取り込む俺を眺めながらどうしたの?と疑問を投げかけてくるが、本人も明確な答えを見つけていないのだからどうしようもない。
あまりに近すぎて少し輪郭がぼやけて見えるルシアンの、今は欲を孕んでとろりと融けている、それでも不思議と純度を保ったままの、高く遠い青空の瞳からいつも視線が外せなくなる。
答えを掴みあぐねているのをなんとなく察したのだろうルシアンは、それ以上問いを重ねることはなく、甘い熱を引き出そうと指を彷徨わせていく。
目を合わせたまま、相変わらずの至近距離。
乱されていく様を見られている羞恥に堪えられず、目を閉じてしまうのはいつものことだ。
それでも徐々に荒くなっていく互いの吐息は絡んだまま。
欲を引き出す指が徐々に下へと移っていくのを追いかけるように、少しずつ、熱量を増した吐息も肌を滑り降りていく。
そのまだるっこしい甘さにどうしようもなく煽られて、指に触れたシーツをきつく握り締めた。